いまどきの若者

先日、仕事で車を運転中の信号待ちの際、横断歩道を下校中の中学生男女が歩いていた。その男の子の方が女の子の肩に手をまわしてるのを見て、思わず上司に「あんなの僕が中学生のときだったら事件ですよ!」と言ってしまった。ませてるんですね最近の若い子は。


学生時代からの友達に久しぶりに会った。今は高校の先生をしているらしいんだけど、同学年が教壇に立ってるなんて、自分が高校生だったときが更に遠く感じてしまうわ。まずお互いの仕事の話で盛り上がり(まさに社会人!)、年齢は確実に重ねていることを実感。
高校は男子校だったんだけど、思い返せばいろんな意味でひどかった。ちょうどテレビのバラエティー番組で‘しりとり侍’が流行ってたときで、休み時間にやったりして、リズムに乗れなかったり言葉に詰まったやつは周りから本気で足蹴にされるから真剣に挑むし。男ばっかだから卑猥な言葉が終始飛び交ってるし。教室だって電車の中だってどこだって騒いでたし。何も考えずに完全に社会をなめてたんだろうな。ちょうど同じ頃、世間じゃ「親父狩り」がニュースで話題になってたけど、今考えたらひど過ぎる話だよね。大人なめんなコラ。体型もひどくて、高校入学したてのときは、今よりMAXで25kgはあったから、まるまる子供一人おなかに抱えてたようなもの。高校入学と同時に思春期突入して、「こりゃ自分変えなきゃやばい」と思って始めた登山のおかげで、今じゃ標準と呼ばれるまでになれたから安堵ってものだわ。当時何もきっかけ掴んでなかったらどうなってたんだろ。またそのときの高校登山部の顧問の先生が、格闘技やってて整体ができる髭面で熊みたいな風貌の国語の先生で、厳しかったけどまさに教科書に載ってない教養をたくさん教えてくれる大好きな先生だったから三年間続けられたんだろうな。
話は戻って、その高校の先生してる友達が耳にした生徒の会話のなかに、「コラボ」って言葉があったらしい。別々で活躍してるアーティストどうしやブランドどうしが一つのものを作りあげる「コラボレーション」の「コラボ」。でも高校生の用法は「昨日誰それとコラボちゃってさー。」で、意味は「プリクラを一緒に撮ること」だそうだ。「コラボ」とか「フューチャリング」とか、まあ一般的に浸透してる言葉ではあるけれど、まさか「コラボ」=「プリクラ」限定とはすぐには想像つかないわ。年の差ってのはこういうところで感じるんだろうか。どうでもいいけど自分は「いまどきの若者」になるんかな…。


社会人なりたてなのに仕事の愚痴こぼしたり、学生時代をしみじみ振り返った週末だったけど、話に出して笑ってるってことは、なんだかんだいっても今は居心地のいい場所にいるっていう証拠なんだろうな。
「卒業校に行ってみた」