名前のない感情

勝負に挑むなら、練習重ねて、自信つけて、段階踏んで確実に進んでいかなきゃなと。これはすっごく大事なこと。でも、つまらないことでもある。だって―自分はあまのじゃくってつくづく思うけど―挑むことに怯えてるじゃん。いつのまにか計算するようになっちゃってるじゃん。そりゃ計画的に戦略的にならなきゃだめだけどさ、それは売上や試験なんかの数字の結果に表れる成績だけの話でいいよ。

最近、感動することに慣れちゃってる。いや誤解がないようにだけど、その感動っていうのは、気の知れた仲間でしみじみ浸るのもそのひとつね。仲間は最高ですよ。最愛。裏切られたって恨んでやんねーよ。
なんつーの、ある程度年重ねるとさ、自分の気持ちがいまどんなプロセスで成り立っているのかがわかっちゃってるじゃん。予想がついて、気まずくならずに済む方法って知ちゃってるじゃん。予想しちゃってるから、かりそめなのに気まずくなることに怯えて、どっかでセーブかけちゃってるじゃん。大人って怖いね。というか自分が情けない。つまらん大人にしか見えんなこりゃ。うーん、らしくないと思いつつだけど、自分の中のマイナス面を隠すことはしたくないかなと。実際諸刃だけど、ずっと素直ではいたいかなと。

どうしていいかわからないけど、だけどこのまま進みたい気持ちってあるでしょ。誰にも止められない気持ち。失敗したって絶対後悔しない気持ち。これって生きてくことに関して全部ね。体裁なんて、利益損得なんて気にしない、自分に正直な馬鹿に。いっかん、計算なんかしとれんぞ。